CAESES
ソフトウェア概要
CAESES(ケーシス)は形状最適化問題に特化した最適化ソフトウエアです。自動車、ターボ機械、船舶、ポンプ、エンジン燃焼室をはじめとする、様々な形状最適化に用いることが出来ます。
CAESESと他の最適化ソフトとの一番大きな違いは、CAESESは内部に形状作成機能(CAD)を持っていることです。このため、ソルバーと連携させるだけで簡単に形状最適化問題に取り組むことが可能です。これまでの最適化ソフトウエアはCAD-ソルバー-最適化ソフトの3者をカップリングさせる必要があったため、どうしてもソフトエア同士の連携に難がありましたが、CAESESは形状作成機能が内蔵されているためそのような心配はありません。
また、これまでのSTLベースの形状最適化手法では形状に凹凸ができるなど、設計に生かせる綺麗な曲面が得られないという問題もありました。CAESESはスプライン曲線をベースとして内部で形状設計が可能なため、滑らかで美しい最適化形状が得られることが利点です。
特長
▶︎ 形状作成機能(CAD)内臓のため非常にロバストかつフレキシブル
CAESESは使いやすい形状作成機能(CAD)に、最適化アルゴリズムを搭載した先進的な形状最適化ソフトです。形状作成機能と最適化アルゴリズムが同じプラットフォームに搭載されているため、外部ソルバーを接続するだけで簡単に形状最適化問題に取り組むことが出来ます。
また、これまで課題だったCADと最適化ソフト、ソルバーの間の連携問題に悩まされる事なく、ロバストでフレキシブルな形状最適化環境を手に入れることが出来ます。
▶︎ フル・パラメトリックにも、モーフィングにも対応
CAESESはスプライン曲線等を利用して自由形状を完全にCAESES上で定義する「フル・パラメトリックデザイン」にも、任意のCAD形状を読み込んで形状変化させる「モーフィング」の両方に対応しています。現在の形状を局所的に簡単に変更したい場合はモーフィングを選んでいただき、完全にパラメトリックに最適化形状を探索したい場合は「フル・パラメトリック」を選んでいただく事で、目的に応じた形状最適化を少ない手数で進めていただく事が可能です。
フル・パラメトリックで船体を定義したケース
バルバスバウのモーフィングによる局所最適化
▶︎ 多様な最適化アルゴリズムを搭載
CAESESには多様な最適化アルゴリズムが搭載されており、最適化や感度解析など必要に応じて最適なアルゴリズムを選択することが出来ます。
Sandia National Laboratoryが開発した最適化ツールキットDakotaの全機能を標準で搭載しており、使いやすいGUIからDakotaの全機能にアクセスすることが出来ます。
搭載している最適化アルゴリズムの一覧
Design lab | Design Assembler | Ensemble Investigation |
Exhaustive Search | Sobol | Brent |
NelderMeadSimplex | TSearch | Newton-Raphson |
NSGA-II | MOSA |
標準搭載のDakota最適化アルゴリズム
Sensitivity | Local Optimisation | Local Optimisation Multi-Smart |
Global Optimization | Global Optimization on Response Surface |
▶︎ 簡単でロバストなシミュレーションソフトとの連携
CAESESはSTAR-CCM+やANSYS Fluent、そしてOpenFormなど多様なソルバーと簡単に連成させることが出来ます。CAESESからソルバーに形状を受け渡す際には、CAESESから直接STLなどの必要な形式に変換して受けわたしをするため、ロバストで正確に形状を受け渡すことが可能です。
メッシャーやソルバー等も自動実行させることが可能なため、設定後は自動的に最適化実行がなされます。解析結果の形状へのフィードバックも同一プラットフォーム内でなされるため、非常にロバストで滑らかに行われることが特徴です。
▶︎ ポスト処理モジュールを搭載
CAESES内にポスト処理モジュールを搭載しており、複数のソフトウエア間を行き来する必要がなく、直感的に評価作業を進めて行くことが可能です。
また、結果から感度解析リポートを自動的に作成するため、パラメータの影響度を直感的に理解することが可能です。こうした操作を「なめらかに」「ストレスなく」「ロバストに」実施できるのがCAESESの最大の特徴です。
対応OS
64bit Windows 7/10および 64bit Cent OS 6 Linux に対応しています。
関連資料
製品カタログ